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浴衣に紋付羽織を重ねる ― 大人の嗜みと粋な着こなし

  • 執筆者の写真: Hamanaka Akiko
    Hamanaka Akiko
  • 9月26日
  • 読了時間: 2分

夏の夜を彩る浴衣姿。けれども、浴衣はあくまで「気軽な装い」であり、そのままではラフすぎる印象になることもあります。そんな時に取り入れたいのが「紋付羽織」。一枚羽織るだけで、浴衣姿に落ち着きと格が生まれ、周囲と差をつける「大人の嗜み」となります。本記事では、浴衣と紋付羽織の関係や歴史、着こなしのポイントをご紹介します。

竺仙籠染浴衣に絽紬帯
竺仙籠染の浴衣に絽紬の手描き染め帯

浴衣と羽織の関係

夏の風物詩といえば「浴衣」。江戸時代には湯上がり着として使われ、現代では夏祭りや花火大会などで親しまれています。ですが、浴衣は本来「部屋着」に近い性格を持つため、人前に出る装いとしては少しラフすぎる一面も。

そこで「羽織」を重ねると、浴衣姿に一段ときちんと感が加わり、粋で大人の印象に変わります。


紋付羽織の意味と魅力

羽織は江戸時代後期に男性の外出着として広まりました。特に「紋付羽織」は、家紋を入れることで礼装の要素を備え、家柄や品格を示す役割を担ってきました。

現代では儀礼的な意味は薄れてきましたが、紋付羽織を合わせることで「人前に出ても恥ずかしくない装い」となり、大人の嗜みを表現できます。

絽絵羽 羽織 
絽の絵羽羽織

大人の嗜みとしての浴衣羽織スタイル

浴衣をさらりと着る姿も爽やかですが、紋付羽織を重ねると一気に風格が増します。特に男性には、きちんと感と粋を兼ね備えた大人の装いとしておすすめです。

着こなしのポイント

浴衣は無地や縞柄:紋付羽織との相性が良く、全体に落ち着きが出る。

羽織紐は渋めの色:さりげなく品を演出。









浴衣は夏を楽しむ日本の伝統衣装ですが、紋付羽織を重ねることで「大人の嗜み」を纏った装いに変わります。落ち着きと粋を兼ね備えた着こなしは、特別な夏の思い出をより一層引き立ててくれるでしょう。


有松鳴海絞りに黒紋付羽織 礼儀

こちら写真はテレビより撮影!

岡田茉莉子(おかだまりこ)さん。有松鳴海絞の浴衣。半衿なしに小粋にこなし、絽の紋付を羽織っています。相手に敬意を払うさっとできる、大人の着こなし。

お出かけするときにすることはあまりないけど。

ふといらした、来客にこのように対応するんですね。

気品があり、本当に素敵。



浴衣 羽織 着こなし / Yukata Haori Styling

浴衣 紋付羽織 男性 / Yukata Mon-tsuki Haori for Men

浴衣 羽織 粋 / Yukata Haori Elegance

夏の和装 嗜み / Summer Kimono Refined Taste

羽織の歴史 / History of Haori


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