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最高の素材:日本の伝統的な「青い紬」をモダンに着こなす。
一生物の青い紬 一生物の選択。深い藍色が語る、日本の伝統「青い紬」の魅力。 一生物の青い紬 紬(つむぎ)は、数ある日本の絹織物の中でも、特に手間と時間をかけて織られることで知られています。この青い紬は、 深く美しいインディゴブルー が特徴で、光沢を抑えたマットな質感が、着る人の品格を高めます。 これは単なるファッションアイテムではなく、 「着る芸術」であり、代々受け継げる「一生物」の投資 です。 【伝統と現代の融合:Tsumugi Style】 現代の着こなしでは、和装に留まりません。 オーバーサイズのシルエット を活かし、ジーンズ、レザースニーカー、シンプルなTシャツと合わせてみてください。 完璧な ジェンダーレス・ストリートスタイル が完成します。伝統的なテクスチャーとモダンなアイテムのコントラストが、あなたの個性を際立たせます。 この青い紬コートは、非常に希少な素材を使用しているため、限定生産です。 ご購入と在庫の確認は、世界中からアクセス可能なEtsyショップで受け付けています。

Hamanaka Akiko
6 日前読了時間: 1分


【制作哲学】服ではなく「建築」を纏う。シルバーシルクの幾何学 / Architectural Silk
[Read in English] 伝統と現代建築の融合。 今日は、新作について少し深く語ります。 テーマは「構造(Structure)」です。 Instagramのリール動画[@passioneer_kimono]はもうご覧になりましたか? このシルバーのコートで私が表現したかったのは、単なる衣服ではありません。 それは、身体を守り、美しく見せるための「現代の鎧(Modern Armor)」 であり、 動きの中で完成する 「建築」です。 ■ 幾何学と静寂 使用した生地は、光の当たり方で表情を変える希少なシルバーシルク。 そこに施された幾何学模様は、日本の伝統的な数理をルーツに持ちながら、極めて現代的な構造美を持っています。 身体にまとわりつくのではなく、身体の周囲に「空間」を構築するカッティングを意識しました。 ■ 沈黙というラグジュアリー なぜ、派手な色を使わないのか。 それは、本物のラグジュアリーは「叫ぶ」必要がないからです。 このシルバーシルクの質感は、冬の光の中で雄弁に語ります。 太陽を捉え、街の風景を反射し、それでいて静寂(Sile

Hamanaka Akiko
12月4日読了時間: 1分


永遠の絹:なぜ紬は一世紀続くように設計されたか
華奢な絹という誤解(デリケートさの神話) 「絹はデリケート」「ヴィンテージ着物は破れやすい」という不安を抱く方も多いはずです。 ここで、はっきりとお伝えします。 紬(つむぎ)は、日本の歴史において最も強く、最も丈夫な絹なのです。 サテンやクレープのような華やかな絹と違い、紬は元々、農家や職人が日常的に着用するために生まれました。贅沢品としてではなく、耐久性(ロンジェビティ)のために設計されています。 50年前の紬を現代風のダスターコートへ 紬の強さと「和裁」の秘密 A. 織りの秘密:日常に耐えるために生まれた織り 紬は、糸を先に染めてから織り上げる「先染め」の技法を用います。マットで控えめな質感は、日常の摩耗を自然に隠します。幾世代にもわたる日々の使用に耐えるよう織り込まれており、ファストファッションで見られるデリケートな生地とは真逆の存在です。 B. 命を吹き込む手縫い:「呼吸する縫い目」 現代のコートとして生き残る鍵は、日本の伝統的な縫製技術である 和裁 にあります。 あなたも気づいたように、縫い糸には意図的に小さな「たるみ」を持たせています

Hamanaka Akiko
11月28日読了時間: 2分


【裏勝りの美学】一見シックな紬のコートが、脱いだ瞬間に放つ「衝撃」
これは羽織をDuster Coatに変えたものです。単衣のコート。 深く、落ち着いたお召し)。 時を経たヴィンテージ・シルクだけが持つ、静かで力強い佇まいです。 しかし、真の価値は「裏」にあります。 【裏勝り】脱いだ瞬間に現れる衝撃。この裏地のデザインは、MoMA(NY近代美術館)に収蔵されている戦国時代の陣羽織がオリジナルです。 ハッとするような鮮烈な赤。そして、大胆に染め抜かれた巨大な家紋。 これが日本の伝統的な美意識、「裏勝り(Uramasari)」です。 派手すぎる? さらに、この裏地には驚くべき物語があります。 鮮烈な赤と家紋。このデザインのオリジナルは、日本の戦国時代(Samurai era) に、織田信長が豊臣秀吉に与えた「陣羽織(Jinbaori)」です。 そして、その歴史的な本物は、現在 ニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されています。 私は、MoMAがそのデザインを復刻して販売しているスカーフを手に入れ、大胆にもハサミを入れ、このコートの裏地として仕立て直しました。 MoMAに行けば、スカーフは買えるかもしれません。..

Hamanaka Akiko
11月21日読了時間: 2分


【和裁士の挑戦】100年前の紬を、現代のコートへ蘇らせる理由
ミシンは使いません。絹の呼吸に合わせて、一針一針手で縫い上げます。 100年の時を超えた証。これらが捨てられるのを防ぐのが私の使命です。 毎日、どれだけのオールシルクの紬が捨てられていくか、想像がつきますか? 信じられない量です。 その中には、100年前に手織りされた貴重な布もあります。 なぜ捨てられるのか。理由は簡単です。 「いま、着られないから」。 サイズが合わない、現代の生活様式に合わない。たったそれだけの理由で、先人の技術の結晶がゴミとして燃やされていく。 もったいないと思いませんか? もし、それが現代の生活にマッチした、世界に一つしかないコートだったら? オールシルクの手織り、しかも和裁士による「手縫い」のコートだったら? 私の縫うコートは、ミシンとは違います。 伸び縮みする絹糸で縫われ、身体の動きに合わせて「しなる」。 袖を通せば、上質な絹だけが鳴らす「きゅきゅっ」という衣擦れの音が聞こえる。 そんなコートをTシャツの上に一枚羽織るだけで、生活に色がつくと思いませんか? 私はこのプロジェクトを立ち上げます。 捨てられていく紬たちを、美

Hamanaka Akiko
11月19日読了時間: 2分
【遺品整理】もう迷わない!亡き親・祖父母の着物を「捨てずに活かす」たった一つの方法
ご両親や祖父母の遺品整理で、着物だけが手つかずになっていませんか? 「売れないなら、仕方なく捨てるしかない」 そう頭ではわかっていても、「故人の想いが詰まった着物をゴミにする」という行為に、 強い罪悪感と心の痛み を感じているはずです。この「心の重荷」こそが、遺品整理を止めてしまう最大の原因です。 しかし、立ち止まってください。あなたの着物を「罪悪感なく、尊厳を持って手放す」**ための、 唯一の、そして最も賢い解決策 が存在します。 私たちは、着物を「モノ」ではなく「想い出」として扱いたいあなたの気持ちを理解しています。 フリマアプリでの販売: 煩雑な写真撮影、梱包、発送の手間に加え、「売れない」「クレームが怖い」というストレスだけが残ります。 最終的に時間と手間をかけても 、 着物のその後を知ることはできません。 専門業者への買取: 状態の悪い着物には値が付かず、「二束三文」で引き取られます。価値を否定されたようで、故人の思い出までもが値踏みされたような、 虚しさ が残ります。 これらの方法は、あなたの「着物を大切にしてあげたい」という根本

Hamanaka Akiko
11月13日読了時間: 2分


七五三の着物を「大人仕様」に再生!「捨てるのは嫌」七五三の着物を大人用へ蘇らせる、感動の仕立て直し事例
タイムレスな紫色に蘇った、七五三の着物。 タンスの奥で眠る「小さな思い出」 七五三の着物。ご両親や祖父母の愛情がたっぷり詰まった大切な一枚だから、タンスの奥に大切にしまってある。しかし、サイズも色柄も子ども向けで、もう着る機会はない...。 でも、「いつかまた袖を通したい」「この思い出をタンスの肥やしにしたくない」という気持ち、強くありますよね。 実は、その小さな着物を、 染め直し と 仕立て直し という伝統技術の魔法で、「大人の訪問着」として素敵に蘇らせることが可能です。今回は、長年眠っていた私自身の七五三の着物を、現代的な一着へと再生させた感動のリメイクストーリーをご紹介します。 「仕立て直しは本当にできるの?」 と不安に思っているあなたの疑問を解消し、次の一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。 Q. 小さな着物は本当に大人サイズになる? 仕立て直しで解決できる2つの課題 七五三の着物をリメイクする際に、誰もが最初に抱く最大の疑問は、この2点です。 「サイズ」の問題: 子ども用の布幅や仕立てでは、身丈が足りない、裄(ゆき)が短すぎる。大

Hamanaka Akiko
11月10日読了時間: 4分


【もう諦めない!】40・50代必見!「お母さんの着物」を今っぽく着こなす秋の魔法コーデ術
お母様の着物が主役! 帯と小物でアップデートした、洗練された秋のレトロモダンコーデ。 タンスで眠る「ママ着物」を諦めていませんか? 「そろそろ着物を着てみたいけれど、自分の着物がない」 「母から譲り受けた着物はたくさんあるけれど、なんだか古くさい気がして、手を出しづらい……」 40代・50代の大人世代で、そう感じている方はきっと多いはずです。特に、お手持ちのお母様の着物は、品質は良くても「柄や色が地味」「時代遅れに見えないか不安」といった悩みがつきまといますよね。 でも、安心してください! お母様世代の着物は、時代を表す上品な色と上質な素材感から、実は今の40・50代の女性にこそ似合う最高の宝物です。 この記事では、タンスに眠っている「ママ着物」を「今風の洗練された秋の着物コーデ」に生まれ変わらせる、たった3つの魔法のテクニック をご紹介します。 必要なのは、着物をまるごと変えることではありません。 帯や小物などの「付属パーツ」を少しアップデートするだけ で、誰もが振り返るレトロモダンな着こなしが完成します。 今年の秋こそ、お母様の着物に袖を通

Hamanaka Akiko
11月2日読了時間: 4分


母から譲り受けた総絞りの着物|秋冬に楽しむ上品な装い
母から譲り受けた 総絞りの着物 は、ひと目で心惹かれる美しい模様と、手触りの柔らかさが魅力です。秋の深まりや冬の静けさの中で着ると、絞りの立体感や色合いが一層映え、季節の空気に溶け込むような佇まいを楽しめます。 総絞りの美しい模様が、秋冬の光に映える着物。 全体に施されたしぼり柄が、手仕事の温かみを感じさせます。秋冬のシーズンにぴったり。 母から譲り受けた総絞りの着物で、秋冬の装いを楽しむ。 母から譲り受けた総絞りの着物は、ひと針ひと針に手仕事の温もりが感じられ、着るたびに、母の時代の思いと職人の技を感じることができます。 秋の深まる景色や冬の澄んだ空気の中で着ると、絞りの立体感や色の濃淡がいっそう映え、静かな日常の中でも上品な存在感を放ってくれます。 この着物は、ただの服ではなく、 季節の楽しみと家族の思いをつなぐ一枚 です。 今年も、この総絞りの着物を袖を通すたびに、母のことを思い、秋の紅葉や冬の澄んだ空気の中で楽しむひとときがありました。 季節が移ろう中で、また来年の秋冬に袖を通す日を楽しみにしつつ、着物を愛する時間を大切にしていきたいと思

Hamanaka Akiko
10月19日読了時間: 2分


紋付一つ紋の黒羽織|手刺繍の上品な装い
格式ある 紋付一つ紋の黒羽織 。職人が丁寧に施した手刺繍が、羽織の端正な佇まいに品格を添えます。伝統と現代の感覚が絶妙に調和した一枚は、特別な日の装いにも日常の一服にも馴染む、着物好きにはたまらない存在です。 格式ある黒羽織。手刺繍の繊細な美しさが魅力。 手刺繍の繊細な柄。羽織の上品さを際立たせるポイント。 紋付一つ紋の黒羽織は、礼装としても、ちょっとしたお出かけとしても活躍する万能アイテムです。手刺繍で描かれた文様は、近くで見ると細やかな技術が感じられ、遠くからでも品格が漂います。 着るたびに、刺繍の美しさや羽織の形のよさを改めて感じられ、着物を楽しむ喜びを再確認させてくれる一枚です。 今年も、この紋付一つ紋の黒羽織を手に取り、手刺繍の美しさを楽しむひとときがありました。 季節が移ろう中で、しばらくは袖を通さない時間を迎えますが、来年また羽織を手に取り、特別な日や日常の中で楽しむ日を楽しみにしています。着物を愛する時間は、こうして積み重なっていくのだと改めて感じます。 最後までお読みいただきありがとうございます。季節や羽織の魅力を感じながら、

Hamanaka Akiko
10月19日読了時間: 2分


着物でつくる秋の栗ご飯 〜日常の中の小さなごちそう〜
今日は番外編。秋の味覚「栗ご飯」を、着物を着て作ってみました。いつもの家仕事も、着物をまとえば少し特別な時間に。季節の香りに包まれながら、ゆっくりと炊きあがる音を聞くのも幸せのひとときです。 栗の皮むきも丁寧に。秋の香りが広がります。 🌰 栗の皮むきから、ゆっくりと ゆっくり炊きあがる栗ご飯。音にも季節を感じます。 🍚 ゆっくり炊きあがる栗ご飯 ふっくら炊けた栗ご飯を、器に丁寧によそって。 🥢 盛りつけも丁寧に 着物のまま、季節の味をいただきます。 👘 着物で味わう秋のひととき 🪶 おわりに 着物を着て家事をするのは少し大変なようで、実は、背筋が伸びて気持ちも整う時間。栗ご飯の湯気に包まれて、季節の移ろいを感じる一日でした。

Hamanaka Akiko
10月16日読了時間: 1分


秋の着物コーデにおすすめ|胴抜き仕立てで快適な秋の装いを楽しむ
秋の風が心地よく感じられる季節になりました。単衣では少し肌寒く、袷ではまだ早い――そんな時期におすすめなのが「 胴抜き仕立て 」の着物です。見た目は袷のように上品なのに、軽やかで通気性もよく、まさに秋の装いにぴったり。 今回は「 胴抜き仕立て 」の魅力と、秋の着物コーデの楽しみ方を紹介します。 胴抜き仕立てとは? 胴抜き仕立てとは、着物の 上半身の裏地を省いた仕立て のこと。外見は袷に見えますが、胴の部分(上半身の内側)は単衣のように軽く、通気性がよいのが特徴です。暑さが残る初秋や、室内で過ごす時間が長い日にも心地よく着られるため、9月〜10月、春先にもおすすめです。昨今は気候変動、温暖化で暑すぎ!!! 胴抜き仕立ての上半身。裏地がないぶん、軽くて通気性のよい仕立てに 秋の装いにぴったりな理由 秋は、朝晩は冷え込むのに日中はまだ汗ばむこともある季節。そんな気温差のある日々にぴったりなのが、 胴抜き仕立て の着物です。見た目は季節感のある袷に見えながら、着心地は軽やか。長時間の外出やお茶会、観劇など、フォーマルにもカジュアルにも対応できます。...

Hamanaka Akiko
10月15日読了時間: 2分


古い着物がつなぐご縁。小さなサステナブルの輪「きものリレー」
人から人へ、想いをつなぐ。着物が新しい形で生まれ変わる、やさしい循環のプロジェクトが始まりました。名前は「きものリレー」。古い着物が人の手を渡りながら、新しい命を得るお話です。 人から人へ。着物が譲られます。 一枚の着物からはじまったリレー 古い着物を人からいただきました。その中の一枚を、生徒のひとりに仕立て直してお渡ししました。 すると、その生徒が自分の使っていた古い襦袢を「次に使ってください」と譲ってくれたのです。 その襦袢はまた、別の生徒のもとへ。 着物が人の手を渡りながら、想いとぬくもりをつないでいく。そんな小さな循環が、「きものリレー」のはじまりでした。 あるものを生かす、やさしい選択 「新しいものを買う」より、「あるものを活かす」。 着物は直して、譲って、また着られる——それは昔から日本人が大切にしてきた知恵であり、いま世界が求めるサステナブルな価値でもあります。 きものリレーでは、古い着物をただ再利用するのではなく、人の想いごと受け継ぐ“文化の循環”を目指しています。 Before → After 手を加えることで、新しい命を吹き込

Hamanaka Akiko
10月10日読了時間: 2分


訪問着の仕立て直しに欠かせない「洗い張り」とは?料金相場と依頼のコツ
アンティーク訪問着を仕立て直す際によく耳にする「洗い張り」。実はこの工程、仕立て直しの仕上がりを大きく左右する大切なステップです。時間をかけて丁寧に生地を整えることで、古い着物も新品のように蘇ります。 今回は、 洗い張りと仕立て直しの関係・料金相場・依頼のポイント を詳しくご紹介します。 💠 おばあさまの留袖 洗い張りとは?反物に戻して生地をよみがえらせる技 「洗い張り」とは、着物を一度ほどき、反物の状態に戻して水洗いを行う伝統的な工程です。専用の道具と技術で汚れやシワを落とし、生地を整えることで、次の仕立て直しが美しく仕上がります。伝統的な方法としては伸子張りという竹ひごを使用した日本古来のやり方がありますが、 お値段によっては別の方法でしているところもあります 。 ここがポイントです!!! 洗い張りをした表地。生地が反物の状態に戻り、仕立て直しの準備が整います 💠 仕立て直しと洗い張りを組み合わせるメリット アンティーク訪問着を仕立て直す際、洗い張りを同時に行うと多くのメリットがあります。 ✨ 生地が整い、仕上がりが美しくなる...

Hamanaka Akiko
10月9日読了時間: 3分


アンティーク訪問着の仕立て直しで蘇る美しさー思い出を未来へつなぐ一枚
アンティークの訪問着は、現代の着物にはない色柄や風合いが魅力です。しかし、時を経て寸法が合わなくなったり、生地にゆるみが出てきたりすることも。そんな時におすすめなのが「仕立て直し」です。大切に受け継がれてきた訪問着を仕立て直すことで、新たな命を吹き込み、現代の暮らしに寄り添う一枚へと甦らせることができます。 着物は仕立て直しを前提とした服です。思い出をまとうことも可能です。 また、お気に入りをネットで見つけたら袖を通してみたくなりませんか? アンティーク訪問着。サイズ直しをすれば、現代の体型にも合わせて再び美しく着られます アンティーク訪問着の魅力とは 現代の色にはない柔らかいグレイッシュな色味が最大の特徴です。染料からして異なるので光の下にでたとき、違いが顕著にみられます。 唯一無二の柄や色彩 アンティーク着物は、現代ではなかなか見られない染めや織り、独特の色合いが魅力です。特に訪問着は、格を保ちつつも華やかさを演出できるため、フォーマルな場でも存在感を放ちます。 裄直しの様子。縫い代を確認しながら丁寧に仕立て直していきます...

Hamanaka Akiko
10月2日読了時間: 3分


アンティーク長襦袢(絽)のしまい方・秋に袷の襦袢へ変えるタイミングと衣替えのコツ
夏の名残を感じながらも、朝晩には秋の涼しさが漂い始める頃。透け感が涼やかな「アンティーク長襦袢・絽」は、盛夏の象徴ですが、秋には「袷の襦袢」へ切り替えるタイミングが訪れます。今回は、絽の長襦袢をしまう目安や、袷へ移行する時期のポイントを解説します。 アンティーク長襦袢(絽)はいつまで着られる? 夏を終えたアンティーク絽の長襦袢 9月上旬までが目安 一般的には9月上旬ごろまでが「絽」の出番。単衣の着物に合わせると、残暑を快適に過ごせます。 季節感を大切にした切り替え 秋分を過ぎたあたりからは、透け感のある絽よりも、単、袷の襦袢がしっくりくる季節感に。暦を意識して早めに替える方も少なくありません。しかしながら、昨今の気候変動、暑すぎます!絽の襦袢がいつまでもしまえません。 秋に袷の襦袢へ変えるタイミング 秋支度は長襦袢から 秋分~10月初旬が切り替えの合図 空気が乾き、肌寒さを感じ始めたら、単、袷へ移行するサインです。 本来、9月に入ったら単と言われていますが、まだまだ暑い。 単衣から袷の着物へ替える時期に合わせる 着物が単衣から袷に移るのと同時に、

Hamanaka Akiko
9月29日読了時間: 2分


浴衣に紋付羽織を重ねる ― 大人の嗜みと粋な着こなし
夏の夜を彩る浴衣姿。けれども、浴衣はあくまで「気軽な装い」であり、そのままではラフすぎる印象になることもあります。そんな時に取り入れたいのが「紋付羽織」。一枚羽織るだけで、浴衣姿に落ち着きと格が生まれ、周囲と差をつける「大人の嗜み」となります。本記事では、浴衣と紋付羽織の関係や歴史、着こなしのポイントをご紹介します。 竺仙籠染の浴衣に絽紬の手描き染め帯 浴衣と羽織の関係 夏の風物詩といえば「浴衣」。江戸時代には湯上がり着として使われ、現代では夏祭りや花火大会などで親しまれています。ですが、浴衣は本来「部屋着」に近い性格を持つため、人前に出る装いとしては少しラフすぎる一面も。 そこで「羽織」を重ねると、浴衣姿に一段ときちんと感が加わり、粋で大人の印象に変わります。 紋付羽織の意味と魅力 羽織は江戸時代後期に男性の外出着として広まりました。特に「紋付羽織」は、家紋を入れることで礼装の要素を備え、家柄や品格を示す役割を担ってきました。 現代では儀礼的な意味は薄れてきましたが、紋付羽織を合わせることで「人前に出ても恥ずかしくない装い」となり、大人の嗜みを

Hamanaka Akiko
9月26日読了時間: 2分


漆描き羽織 ― 黒地に映える伝統技法の魅力
羽織に漆がきが施された羽織。光の加減で模様が浮かび上がります。 着物や羽織の中でも、ひときわ存在感を放つのが「漆描き羽織(うるしがきはおり)」です。黒地に艶やかな漆の文様が浮かび上がる姿は、控えめでありながらも強い印象を残します。この記事では、漆描きの歴史や技法、そして現代での楽しみ方をご紹介します。 漆描きとは? 漆描きは、日本の伝統工芸のひとつで、布地に漆を使って模様を描く技法です。漆といえば蒔絵や漆器が思い浮かびますが、実は昭和初期から戦後にかけては着物や羽織にも盛んに用いられていました。 漆を施すことで布地の表面に光沢と立体感が生まれ、織や染めにはない独特の輝きが楽しめます。 黒地に漆が映える理由 黒の羽織はもともとシックで落ち着いた印象ですが、そこに漆描きが加わることでぐっと華やかさが増します。 艶やかなコントラスト :黒の深みに漆の光沢が浮かび上がり、上品なきらめきを演出。 光と動きによる表情 :角度や光の加減で模様の見え方が変化し、動きのある美しさを楽しめます。 古典とモダンの融合 :伝統的な技法でありながら、現代的なファッション性

Hamanaka Akiko
9月23日読了時間: 2分


月とうさぎの袋帯|マダムからのいただきもの
月とうさぎの袋帯全景 秋の静かな夜、ふと思い出したのは、マダムから譲り受けた 月とうさぎの袋帯 。帯を広げると、深みのある夜空を思わせる地色の上に、優雅な月と愛らしいうさぎが静かに描かれています。 うさぎは古くから豊穣や平和の象徴、月は静寂と美を表す文様です。ふたつが織りなす穏やかな世界は、見るたびに心を落ち着け、思わず物語を想像させてくれます。 この帯は、京都のマダムから受け継いだ特別な一枚。着物のコーディネート次第で、フォーマルな訪問着にも、少し遊び心を加えた無地着物にも自然に馴染みます。KIMONO DE AKIKOでは、こうした帯の美しさと、日本の伝統の物語を皆さまにお届けしています。 優雅な月とうさぎの文様 KIMONO DE AKIKOでは、着物の仕立て直しやコーディネートのご相談も承っています。 お問い合わせはこちら

Hamanaka Akiko
9月22日読了時間: 1分


アニメに登場する着物と伝統柄|キャラクターから見る和装文化
大正ロマンを象徴する名作『はいからさんが通る』。作品の中では、着物が物語の世界観を優しく包み込んでいます。 主人公が身にまとうのは、鮮やかな矢羽根模様の着物。この文様は、古くから「まっすぐに飛ぶ矢のように、未来へ向かって力強く進む」という願いが込められた柄。若い女性の門出や成長を象徴する模様として、大正時代のモダンガールたちに愛されました。 また、赤いリボンや袴の組み合わせは、西洋文化と日本の伝統が溶け合う象徴的なスタイル。当時の女性たちが“自分らしさ”を見つけようとしていた時代の空気を映し出しています。 『はいからさんが通る』の着物は、ただの衣装ではなく「自由と誇りの表現」。今もなお、その美しさと精神は、現代の和装にも息づいています。 大正ロマンを感じさせる『はいからさんが通る』の世界。矢羽根模様の着物が印象的。 矢絣柄は、矢がモチーフになっています。前に進むということから、成功を手にする、などとおめでたい柄でもあり未来あるこれからの将来にピッタリ。 きもの DE AKIKO では、着物の仕立て直しやコーディネートのご相談を承っています。思い出

Hamanaka Akiko
9月17日読了時間: 1分
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