訪問着の仕立て直しに欠かせない「洗い張り」とは?料金相場と依頼のコツ
- Hamanaka Akiko 
- 10月9日
- 読了時間: 3分
更新日:10月23日
アンティーク訪問着を仕立て直す際によく耳にする「洗い張り」。実はこの工程、仕立て直しの仕上がりを大きく左右する大切なステップです。時間をかけて丁寧に生地を整えることで、古い着物も新品のように蘇ります。
今回は、洗い張りと仕立て直しの関係・料金相場・依頼のポイントを詳しくご紹介します。
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洗い張りとは?反物に戻して生地をよみがえらせる技
「洗い張り」とは、着物を一度ほどき、反物の状態に戻して水洗いを行う伝統的な工程です。専用の道具と技術で汚れやシワを落とし、生地を整えることで、次の仕立て直しが美しく仕上がります。伝統的な方法としては伸子張りという竹ひごを使用した日本古来のやり方がありますが、お値段によっては別の方法でしているところもあります。ここがポイントです!!!

💠 仕立て直しと洗い張りを組み合わせるメリット
アンティーク訪問着を仕立て直す際、洗い張りを同時に行うと多くのメリットがあります。
✨ 生地が整い、仕上がりが美しくなる
洗い張りで繊維がリセットされることで、仕立て直し後のシルエットがより綺麗になります。以前の縫い目がきれいに伸ばされて折り目が消えます。
✨ 古い汚れや匂いが落ちる
長年の保管によるシミ・くすみ・匂いも、洗い張りで驚くほど軽減します。


「洗い張り前と後の違い。汚れやしわが取れ、発色も鮮やかに蘇ります。」
💰 洗い張り+仕立て直しの料金相場
洗い張りと仕立て直しをセットで依頼する場合、おおよその相場は 2万円〜5万円前後 です。
洗い張り 表地のみ 8000円から・八掛と一緒に 14000円から
お仕立て 胴抜き 27,000円から 袷 23000円から
お問い合わせはこちら https://www.passioneer.net/
ただし、料金は生地の状態や柄合わせの難易度、八掛交換の有無などによって変動します。見積もりの際は、下記を確認しておくと安心です。
- 生地の傷み具合と補修の要否 
- 新しい胴裏や八掛が必要か 
- 柄合わせ・仕立て方向の変更の有無 

「専門の職人が一反ごとに丁寧に仕上げることで、アンティーク訪問着が再び長く愛用できます。」
🌸 仕立て直しを依頼する前に確認したいポイント
- 生地に弱りがないかを確認(古い正絹は慎重に) 
- 信頼できる和裁士ととことん話し合う。遠慮はせず希望はきちんと伝える。 
- 仕上がり希望(丈や裄の調整など)を明確に伝える 
丁寧な相談と確認を重ねることで、思い出の一枚を長く大切に着続けることができます。
🌿 まとめ:洗い張りで訪問着をもう一度輝かせて
洗い張りと仕立て直しを組み合わせることで、アンティーク訪問着は見違えるほど美しく蘇ります。
生地に眠る力を引き出して、もう一度袖を通す喜びを。お手持ちの訪問着をリフォームしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
🩷 ▶ 洗い張り+仕立て直しのご相談はこちら




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