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【和裁士の挑戦】100年前の紬を、現代のコートへ蘇らせる理由

  • 執筆者の写真: Hamanaka Akiko
    Hamanaka Akiko
  • 11月19日
  • 読了時間: 2分
Japanese Wasaishi master hand-stitching a silk kimono coat (和裁士による着物コートの手縫い作業)
ミシンは使いません。絹の呼吸に合わせて、一針一針手で縫い上げます。

Stack of vintage Oshima Tsumugi silk fabrics for upcycling (100年前のヴィンテージ紬の反物)
100年の時を超えた証。これらが捨てられるのを防ぐのが私の使命です。

毎日、どれだけのオールシルクの紬が捨てられていくか、想像がつきますか? 信じられない量です。 その中には、100年前に手織りされた貴重な布もあります。


なぜ捨てられるのか。理由は簡単です。 「いま、着られないから」。 サイズが合わない、現代の生活様式に合わない。たったそれだけの理由で、先人の技術の結晶がゴミとして燃やされていく。

もったいないと思いませんか?


もし、それが現代の生活にマッチした、世界に一つしかないコートだったら? オールシルクの手織り、しかも和裁士による「手縫い」のコートだったら?


私の縫うコートは、ミシンとは違います。 伸び縮みする絹糸で縫われ、身体の動きに合わせて「しなる」。 袖を通せば、上質な絹だけが鳴らす「きゅきゅっ」という衣擦れの音が聞こえる。 そんなコートをTシャツの上に一枚羽織るだけで、生活に色がつくと思いませんか?


私はこのプロジェクトを立ち上げます。 捨てられていく紬たちを、美しく現代に蘇らせるために。

着物の反物の幅は、織機の性質上、約37cm(一尺)前後と決まっています。そのままでは、手の長い現代人のサイズには到底足りません。 だからこそ、「和裁士」である私の出番です。


和裁特有の「割り」を入れる技術。 布を無駄にせず、美しく継ぎ合わせる技術。

これらを駆使して裄(ゆき)を出し、現代人の身体、そして世界中の人々のサイズに合う「Duster Coat」に仕立て直します。

過去を捨てず、未来へ繋ぐ。 それが passioneer の使命です。



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