À la recherche du temps perdu/直せる着物を、あえて直さないという判断
- Hamanaka Akiko

- 1月29日
- 読了時間: 1分
更新日:1月31日

茶色の真綿紬。伏見家のお針子が自分の息子のために縫った普段着。けっしていいものではないけれど、昔の手仕事がすぐにわかる丁寧な紬、そしてなにより、皇室で働いた女性の手仕事がわかる、貴重な一枚。
母の友人がわたしの息子にと譲ってくださった。母の友人のお母様がお針子その人だ。
そんな形見のようなたいせつなものをいただくのは気が引けるものの、手仕事をこの目でみたいという、魅惑に勝てなかった。ありがたく頂戴した。
ああ、こんなところも一針入れるものか。
ここで固く結ぶのか。
我が息子に仕立て直して着せることもできるが。
ここは、わたしの教本として残そう。
解いたら消えてしまう、先人の手仕事。

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