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アンティーク訪問着の仕立て直しで蘇る美しさー思い出を未来へつなぐ一枚

  • 執筆者の写真: Hamanaka Akiko
    Hamanaka Akiko
  • 10月2日
  • 読了時間: 3分

アンティークの訪問着は、現代の着物にはない色柄や風合いが魅力です。しかし、時を経て寸法が合わなくなったり、生地にゆるみが出てきたりすることも。そんな時におすすめなのが「仕立て直し」です。大切に受け継がれてきた訪問着を仕立て直すことで、新たな命を吹き込み、現代の暮らしに寄り添う一枚へと甦らせることができます。

着物は仕立て直しを前提とした服です。思い出をまとうことも可能です。

また、お気に入りをネットで見つけたら袖を通してみたくなりませんか?


アンティーク訪問着。サイズ直し。
アンティーク訪問着。サイズ直しをすれば、現代の体型にも合わせて再び美しく着られます

アンティーク訪問着の魅力とは

現代の色にはない柔らかいグレイッシュな色味が最大の特徴です。染料からして異なるので光の下にでたとき、違いが顕著にみられます。

唯一無二の柄や色彩

アンティーク着物は、現代ではなかなか見られない染めや織り、独特の色合いが魅力です。特に訪問着は、格を保ちつつも華やかさを演出できるため、フォーマルな場でも存在感を放ちます。


裄直しの様子。縫い代を確認しながら丁寧に仕立て直し
裄直しの様子。縫い代を確認しながら丁寧に仕立て直していきます

サイズ直しをして現代の体型にも合わせて再び美しく着られます
サイズ直しをして現代の体型にも合わせて再び美しく着られます

時代を超える価値

祖母や母から譲り受けた訪問着には、物語や思い出が宿っています。新品にはない「時間の深み」こそが、アンティーク訪問着の大きな価値です。

仕立て直しで広がる可能性

アンティーク着物は基本的に洗い張りが必要です。

サイズ直しで再び着られる一枚に

体型や現代の着こなしに合わせて寸法を調整することで、もう一度着られる訪問着になります。特に袖丈や裄の調整はよく行われる仕立て直しの一つです。



背中の一つ紋を消す。背縫いを深くしてぬいこみます。
背中の一つ紋を消す。背縫いを深くしてぬいこみます。

デザインアレンジやリメイクも可能

訪問着としての仕立て直しだけでなく、羽織やコートに仕立て変えたり、帯や小物にリメイクすることもできます。大切な布を違う形で活かせるのも、アンティーク訪問着ならではの楽しみ方です。

仕立て直しを依頼する際のポイント

  • 着物専門の仕立てやリフォームを行っているお店や和裁士に相談

  • 生地の状態(シミや弱り)を見極めてもらう

  • 仕立て直すか、リメイクするかを用途に合わせて検討する(ここは重要!その価値があるのか吟味必須!)


背中の一つ紋を隠す
背中の一つ紋を隠す


アンティーク訪問着は、仕立て直しによって新たな命を吹き込むことができます。思い出を大切にしながら、現代の暮らしに合った形で楽しむことは、まさに「時代をつなぐ着物文化」といえるでしょう。もし手元に眠っている訪問着があれば、この機会に仕立て直しを検討してみてはいかがでしょうか。

ましょうか?


仕立て直しのご相談はこちら→https://www.passioneer.net/

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