昭和初期の綸子小紋|祖母から受け継いだ、戦争を越えた一枚
- Hamanaka Akiko

- 5月24日
- 読了時間: 1分
更新日:10月23日

祖母の箪笥を開けたとき、深い紫の綸子小紋が目に入りました。この色は昔から格式の高い色とされ、手にした瞬間、祖母の想いや昭和初期の雅な暮らしの気配が伝わってくるようでした。
元々は祖母が叔父の嫁にと取っておいた着物ですが、戦争の影響で結局叔父は結婚せず長い年月を箪笥で静かに眠っていました。
布の光沢と淡い小紋模様が、時代を超えて今も色褪せず輝いています。手に取ると、職人の丁寧な仕事と、祖母の想いが重なり、袖を通すたびに小さな幸せを感じます。
細やかな模様のアップを見ると、昭和初期の職人技が今も息づいているのがわかります。今年は秋から冬にかけてこの紫の着物を楽し無事にします。

きもの DE AKIKO では、着物の仕立て直しやコーディネートのご相談を承っています。思い出の一枚を、次の季節にもう一度。
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