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À la recherche du temps perdu — ミセス・ハリス、パリへ行く
『ミセス・ハリス、パリへ行く』 【ドレスは、夢を着る人のもとへ。】 映画を見た。 そこかしこに懐かしいパリの香りがして、夢を見ているようだった。 原作は、イギリス人作家ポール・ギャリコの小説。 ハリス夫人は、ロンドンで家政婦をしている。 かなりの売れっ子で、働き詰めの毎日。 ある日、働き先のお宅で、奥様が持つディオールのドレスに一目惚れする。 そして、自分もディオールのドレスを買おうと決意し、必死にお金を貯める。 やっとたどり着いたパリのディオールのメゾン。 ハリス夫人は、別世界に困惑する。 けれど、メゾンは夫人に魔法をかけてしまう。 コレクションでドレスを見たときの、夫人の表情は喜びにあふれている。 白衣のお針子たちに仮縫いをしてもらう姿は、微笑ましい。 サルトルの実存主義を愛読する、トップマヌカン。 素敵な侯爵にお茶に誘われ、恋する気持ちを思い出す。 侯爵は夫人に、寄宿舎時代の掃除婦「ミセス・モップ」を重ねていた。 ここは、切なかった。 ロマンチックなパリで、夫人は自分の存在意義を見つける。 世界に一枚しかない、オートクチュールのドレスを持つ

Hamanaka Akiko
10 時間前読了時間: 2分


À la recherche du temps perdu — メゾンと、作業所
同じ場所を、メゾンと呼ぶか、作業所と呼ぶか。 見たのは、ずいぶん前のこと。 筋は、だいたい想像がつく。 主人公が、マダムとぶつかって、メゾンを飛び出す。 でも、きっと戻ってくる。 そうでないと、映画が終わってしまうから。(笑) それでも、ディオールのメゾンの中が映る。 それだけで、見る価値があった。 本物の手仕事がそこにある。 そして、マダムは文句なく格好いい。 フランス語では「メゾン」。 日本語では「作業所」。 働くところ。 同じ場所を指しているのに、随分と違う呼び名だと思った。 私がお稽古をした作業所は、余計なことは言わない。 ただ黙々と縫い続ける日々。 おしゃべりなんて存在しない。 和裁は、分業ではない。 最初から最後まで、自分が責任を持って一枚を仕上げる。 映画の中のメゾンは違って見えた。 一枚のドレスに、たくさんの縫い手が、同じフロアで関わっている。 まず、ここが一番違う。 和服はどうだろう。 摺箔、刺繍、染め。 それぞれが、それぞれの工房で仕上げる。 ふと思った。 皆が同じ空間で、一枚の着物を作ることができたら。 You may ne

Hamanaka Akiko
10月15日読了時間: 1分
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