À la recherche du temps perdu — メゾンと、作業所

10月15日
読了時間: 1分
見たのは、ずいぶん前のこと。
筋は、だいたい想像がつく。
主人公が、マダムとぶつかって、メゾンを飛び出す。
でも、きっと戻ってくる。
そうでないと、映画が終わってしまうから。(笑)
それでも、ディオールのメゾンの中が映る。
それだけで、見る価値があった。
本物の手仕事がそこにある。
そして、マダムは文句なく格好いい。
フランス語では「メゾン」。
日本語では「作業所」。
働くところ。
同じ場所を指しているのに、随分と違う呼び名だと思った。
私がお稽古をした作業所は、余計なことは言わない。
ただ黙々と縫い続ける日々。
おしゃべりなんて存在しない。
和裁は、分業ではない。
最初から最後まで、自分が責任を持って一枚を仕上げる。
映画の中のメゾンは違って見えた。
一枚のドレスに、たくさんの縫い手が、同じフロアで関わっている。
まず、ここが一番違う。
和服はどうだろう。
摺箔、刺繍、染め。
それぞれが、それぞれの工房で仕上げる。
ふと思った。
皆が同じ空間で、一枚の着物を作ることができたら。
You may never wear a kimono. But you can wear the art of Wasai.
On ne porte pas forcément un kimono. Mais on peut porter l'art du Wasai.
— PASSIONEER
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