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母から譲り受けた総絞りの着物|秋冬に楽しむ上品な装い
母から譲り受けた 総絞りの着物 は、ひと目で心惹かれる美しい模様と、手触りの柔らかさが魅力です。秋の深まりや冬の静けさの中で着ると、絞りの立体感や色合いが一層映え、季節の空気に溶け込むような佇まいを楽しめます。 総絞りの美しい模様が、秋冬の光に映える着物。 全体に施されたしぼり柄が、手仕事の温かみを感じさせます。秋冬のシーズンにぴったり。 母から譲り受けた総絞りの着物で、秋冬の装いを楽しむ。 母から譲り受けた総絞りの着物は、ひと針ひと針に手仕事の温もりが感じられ、着るたびに、母の時代の思いと職人の技を感じることができます。 秋の深まる景色や冬の澄んだ空気の中で着ると、絞りの立体感や色の濃淡がいっそう映え、静かな日常の中でも上品な存在感を放ってくれます。 この着物は、ただの服ではなく、 季節の楽しみと家族の思いをつなぐ一枚 です。 今年も、この総絞りの着物を袖を通すたびに、母のことを思い、秋の紅葉や冬の澄んだ空気の中で楽しむひとときがありました。 季節が移ろう中で、また来年の秋冬に袖を通す日を楽しみにしつつ、着物を愛する時間を大切にしていきたいと思
Hamanaka Akiko
10月19日読了時間: 2分


紋付一つ紋の黒羽織|手刺繍の上品な装い
格式ある 紋付一つ紋の黒羽織 。職人が丁寧に施した手刺繍が、羽織の端正な佇まいに品格を添えます。伝統と現代の感覚が絶妙に調和した一枚は、特別な日の装いにも日常の一服にも馴染む、着物好きにはたまらない存在です。 格式ある黒羽織。手刺繍の繊細な美しさが魅力。 手刺繍の繊細な柄。羽織の上品さを際立たせるポイント。 紋付一つ紋の黒羽織は、礼装としても、ちょっとしたお出かけとしても活躍する万能アイテムです。手刺繍で描かれた文様は、近くで見ると細やかな技術が感じられ、遠くからでも品格が漂います。 着るたびに、刺繍の美しさや羽織の形のよさを改めて感じられ、着物を楽しむ喜びを再確認させてくれる一枚です。  今年も、この紋付一つ紋の黒羽織を手に取り、手刺繍の美しさを楽しむひとときがありました。 季節が移ろう中で、しばらくは袖を通さない時間を迎えますが、来年また羽織を手に取り、特別な日や日常の中で楽しむ日を楽しみにしています。着物を愛する時間は、こうして積み重なっていくのだと改めて感じます。 最後までお読みいただきありがとうございます。季節や羽織の魅力を感じながら、
Hamanaka Akiko
10月19日読了時間: 2分


着物でつくる秋の栗ご飯 〜日常の中の小さなごちそう〜
今日は番外編。秋の味覚「栗ご飯」を、着物を着て作ってみました。いつもの家仕事も、着物をまとえば少し特別な時間に。季節の香りに包まれながら、ゆっくりと炊きあがる音を聞くのも幸せのひとときです。 栗の皮むきも丁寧に。秋の香りが広がります。 🌰 栗の皮むきから、ゆっくりと ゆっくり炊きあがる栗ご飯。音にも季節を感じます。 🍚 ゆっくり炊きあがる栗ご飯 ふっくら炊けた栗ご飯を、器に丁寧によそって。 🥢 盛りつけも丁寧に 着物のまま、季節の味をいただきます。 👘 着物で味わう秋のひととき 🪶 おわりに 着物を着て家事をするのは少し大変なようで、実は、背筋が伸びて気持ちも整う時間。栗ご飯の湯気に包まれて、季節の移ろいを感じる一日でした。
Hamanaka Akiko
10月16日読了時間: 1分


秋の着物コーデにおすすめ|胴抜き仕立てで快適な秋の装いを楽しむ
秋の風が心地よく感じられる季節になりました。単衣では少し肌寒く、袷ではまだ早い――そんな時期におすすめなのが「 胴抜き仕立て 」の着物です。見た目は袷のように上品なのに、軽やかで通気性もよく、まさに秋の装いにぴったり。 今回は「 胴抜き仕立て 」の魅力と、秋の着物コーデの楽しみ方を紹介します。 胴抜き仕立てとは? 胴抜き仕立てとは、着物の 上半身の裏地を省いた仕立て のこと。外見は袷に見えますが、胴の部分(上半身の内側)は単衣のように軽く、通気性がよいのが特徴です。暑さが残る初秋や、室内で過ごす時間が長い日にも心地よく着られるため、9月〜10月、春先にもおすすめです。昨今は気候変動、温暖化で暑すぎ!!! 胴抜き仕立ての上半身。裏地がないぶん、軽くて通気性のよい仕立てに 秋の装いにぴったりな理由 秋は、朝晩は冷え込むのに日中はまだ汗ばむこともある季節。そんな気温差のある日々にぴったりなのが、 胴抜き仕立て の着物です。見た目は季節感のある袷に見えながら、着心地は軽やか。長時間の外出やお茶会、観劇など、フォーマルにもカジュアルにも対応できます。...
Hamanaka Akiko
10月15日読了時間: 2分


古い着物がつなぐご縁。小さなサステナブルの輪「きものリレー」
人から人へ、想いをつなぐ。着物が新しい形で生まれ変わる、やさしい循環のプロジェクトが始まりました。名前は「きものリレー」。古い着物が人の手を渡りながら、新しい命を得るお話です。 人から人へ。着物が譲られます。 一枚の着物からはじまったリレー 古い着物を人からいただきました。その中の一枚を、生徒のひとりに仕立て直してお渡ししました。 すると、その生徒が自分の使っていた古い襦袢を「次に使ってください」と譲ってくれたのです。 その襦袢はまた、別の生徒のもとへ。 着物が人の手を渡りながら、想いとぬくもりをつないでいく。そんな小さな循環が、「きものリレー」のはじまりでした。 あるものを生かす、やさしい選択 「新しいものを買う」より、「あるものを活かす」。 着物は直して、譲って、また着られる——それは昔から日本人が大切にしてきた知恵であり、いま世界が求めるサステナブルな価値でもあります。 きものリレーでは、古い着物をただ再利用するのではなく、人の想いごと受け継ぐ“文化の循環”を目指しています。 Before → After 手を加えることで、新しい命を吹き込
Hamanaka Akiko
10月10日読了時間: 2分


訪問着の仕立て直しに欠かせない「洗い張り」とは?料金相場と依頼のコツ
アンティーク訪問着を仕立て直す際によく耳にする「洗い張り」。実はこの工程、仕立て直しの仕上がりを大きく左右する大切なステップです。時間をかけて丁寧に生地を整えることで、古い着物も新品のように蘇ります。 今回は、 洗い張りと仕立て直しの関係・料金相場・依頼のポイント を詳しくご紹介します。 💠 おばあさまの留袖  洗い張りとは?反物に戻して生地をよみがえらせる技 「洗い張り」とは、着物を一度ほどき、反物の状態に戻して水洗いを行う伝統的な工程です。専用の道具と技術で汚れやシワを落とし、生地を整えることで、次の仕立て直しが美しく仕上がります。伝統的な方法としては伸子張りという竹ひごを使用した日本古来のやり方がありますが、 お値段によっては別の方法でしているところもあります 。 ここがポイントです!!! 洗い張りをした表地。生地が反物の状態に戻り、仕立て直しの準備が整います 💠 仕立て直しと洗い張りを組み合わせるメリット アンティーク訪問着を仕立て直す際、洗い張りを同時に行うと多くのメリットがあります。 ✨ 生地が整い、仕上がりが美しくなる...
Hamanaka Akiko
10月9日読了時間: 3分


アンティーク訪問着の仕立て直しで蘇る美しさー思い出を未来へつなぐ一枚
アンティークの訪問着は、現代の着物にはない色柄や風合いが魅力です。しかし、時を経て寸法が合わなくなったり、生地にゆるみが出てきたりすることも。そんな時におすすめなのが「仕立て直し」です。大切に受け継がれてきた訪問着を仕立て直すことで、新たな命を吹き込み、現代の暮らしに寄り添う一枚へと甦らせることができます。 着物は仕立て直しを前提とした服です。思い出をまとうことも可能です。 また、お気に入りをネットで見つけたら袖を通してみたくなりませんか? アンティーク訪問着。サイズ直しをすれば、現代の体型にも合わせて再び美しく着られます アンティーク訪問着の魅力とは 現代の色にはない柔らかいグレイッシュな色味が最大の特徴です。染料からして異なるので光の下にでたとき、違いが顕著にみられます。 唯一無二の柄や色彩 アンティーク着物は、現代ではなかなか見られない染めや織り、独特の色合いが魅力です。特に訪問着は、格を保ちつつも華やかさを演出できるため、フォーマルな場でも存在感を放ちます。 裄直しの様子。縫い代を確認しながら丁寧に仕立て直していきます...
Hamanaka Akiko
10月2日読了時間: 3分


アンティーク長襦袢(絽)のしまい方・秋に袷の襦袢へ変えるタイミングと衣替えのコツ
夏の名残を感じながらも、朝晩には秋の涼しさが漂い始める頃。透け感が涼やかな「アンティーク長襦袢・絽」は、盛夏の象徴ですが、秋には「袷の襦袢」へ切り替えるタイミングが訪れます。今回は、絽の長襦袢をしまう目安や、袷へ移行する時期のポイントを解説します。 アンティーク長襦袢(絽)はいつまで着られる? 夏を終えたアンティーク絽の長襦袢 9月上旬までが目安 一般的には9月上旬ごろまでが「絽」の出番。単衣の着物に合わせると、残暑を快適に過ごせます。 季節感を大切にした切り替え 秋分を過ぎたあたりからは、透け感のある絽よりも、単、袷の襦袢がしっくりくる季節感に。暦を意識して早めに替える方も少なくありません。しかしながら、昨今の気候変動、暑すぎます!絽の襦袢がいつまでもしまえません。 秋に袷の襦袢へ変えるタイミング 秋支度は長襦袢から 秋分~10月初旬が切り替えの合図 空気が乾き、肌寒さを感じ始めたら、単、袷へ移行するサインです。 本来、9月に入ったら単と言われていますが、まだまだ暑い。 単衣から袷の着物へ替える時期に合わせる 着物が単衣から袷に移るのと同時に、
Hamanaka Akiko
9月29日読了時間: 2分


浴衣に紋付羽織を重ねる ― 大人の嗜みと粋な着こなし
夏の夜を彩る浴衣姿。けれども、浴衣はあくまで「気軽な装い」であり、そのままではラフすぎる印象になることもあります。そんな時に取り入れたいのが「紋付羽織」。一枚羽織るだけで、浴衣姿に落ち着きと格が生まれ、周囲と差をつける「大人の嗜み」となります。本記事では、浴衣と紋付羽織の関係や歴史、着こなしのポイントをご紹介します。 竺仙籠染の浴衣に絽紬の手描き染め帯 浴衣と羽織の関係 夏の風物詩といえば「浴衣」。江戸時代には湯上がり着として使われ、現代では夏祭りや花火大会などで親しまれています。ですが、浴衣は本来「部屋着」に近い性格を持つため、人前に出る装いとしては少しラフすぎる一面も。 そこで「羽織」を重ねると、浴衣姿に一段ときちんと感が加わり、粋で大人の印象に変わります。 紋付羽織の意味と魅力 羽織は江戸時代後期に男性の外出着として広まりました。特に「紋付羽織」は、家紋を入れることで礼装の要素を備え、家柄や品格を示す役割を担ってきました。 現代では儀礼的な意味は薄れてきましたが、紋付羽織を合わせることで「人前に出ても恥ずかしくない装い」となり、大人の嗜みを
Hamanaka Akiko
9月26日読了時間: 2分
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