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PASSIONEER


À la recherche du temps perdu — 下着から、ガウンへ
子どもの成長を願った柄が、今は一枚の生地として残る。 Combinaisonにはkimonoで着る長襦袢の生地を使用している。 中古市場では白や薄ピンクの色目が非常に安価で出回っているのが現状だ。 変わったデザインやアンティークものはやはり皆手元に置きたいものだし、なかなか安価には手に入らない。 特に麻の葉模様は産着に当然の意味合いで使われてきた。 麻の葉模様は日本人にとっては縁起物の柄である。麻の葉は強くたくましく成長するため、古来より子供の健やかな成長を願い、親は麻の葉の柄の産着を拵えて子供の無事な成長を願った。それが大きくなると長襦袢になるわけだが、昨今では医療の発達で子供達も無事に成長するため、その真摯な親の願いも変わりつつあり、子供に麻の葉模様の洋服を着せる親は見られない。 長襦袢にしても、皆白やピンクを一枚は手にしているので、2枚目3枚目は他の柄が欲しくなる。そのため中古市場には白やピンクが溢れている。 着物を着る習慣がなくなってきたため、おばあちゃんのたんすに眠っていたものだ。 また、地球温暖化のためかとにかく着物を着ると暑く、絹の

Hamanaka Akiko
10月1日読了時間: 2分


À la recherche du temps perdu — Combinaisonに長襦袢の生地を使う理由
長襦袢は下着に該当する。 洋装ならスーツの下でも、ワンピースの下でも。基本的に長襦袢だけで室内を歩き回ることはないと思う。 また、長襦袢に使用する生地に決まりはない。 母の襦袢をみると、縮緬、綸子、モスリン、麻、様々な素材で仕立てられているし、派手になった羽織を解いて仕立てられているものもある。 見えないところにこそ、ドキドキが隠れている。 下着なのだから何をきていようが構わない!という考え方もあるし、その一方で、見えないところにこそこだわりたい!というのも日本人の美意識として根強い。 紺や茶の地味な着物の下から緋縮緬の長襦袢が見えたらドキドキするかもしれない。 長襦袢に使用する生地は綸子が最も一般的である。その理由は肌触りに尽きる。 素肌にまとった瞬間に、てれんとろんとした絹独特の触感。繻子織りによるものだ。よく滑るので重ねて着る着物に最適。平織りではこうはいかない。 綸子が光るのも、この繻子織りの構造による。 糸の交差点(組織点)が少なく、糸が長く表面に浮く。平織りは縦糸と横糸が一本ごとに交互に上下するため、糸の表面のあちこちで光が乱反射し、

Hamanaka Akiko
9月24日読了時間: 2分


À la recherche du temps perdu — なぜ今、Combinaisonなのか
素肌に纏うために、素肌の延長のように仕立てる。 美しい着物の下に着るのが、長襦袢と言われる下着。 これも絹100%手縫いが基本だ。 ところが昨今異常気象のため、日本の夏は暑くてたまらない。ただでさえ着物は全て身につけると夏は辛い。 ブラにノースリーブ、ミニスカート。このようなファッションには暑さ軽減ではかなわない。 よって、夏の長襦袢は麻であったり、省略したり。さまざまな知恵が絞られている。洗える絹、ポリエステル。科学は日々進化する。 中古市場には長襦袢が溢れている。特に白、薄いピンク。誰もが1枚は持っているような代物。 無難な1枚だが2枚目は欲しくない。この子たちの新たなご主人様を見つけたい。 ブラトップと一体化されたスリップが日本では現在主流となり、スリップだけではなかなか需要がない。素肌に絹を纏う習慣が薄れている。 素肌に纏うものだからこそ、違和感なくしっとりなじむ縫製で仕上げたい。はるか昔は手縫いが当たり前であったはず。 スーツの下の戦闘服に、リラックスタイムに。 天然繊維である絹で自分を包み、身体の芯から磨き内側から光り輝く。 新しい習

Hamanaka Akiko
9月10日読了時間: 2分


À la recherche du temps perdu — 何故、今Combinaisonなのか
誰も見向きもしない、でも絹100%。カイコが命をかけて紡いだ糸。 和裁には繰り回しという手法がある。和服は仕立て直し前提の衣服だ。散々着て傷んだ着物を解き、まだ使えるところだけをつなぎ合わせて新しい命を吹き込む。 身頃、襟、袖、全てがバラバラの生地で仕立てられている長襦袢が最も一般的である。 昔は縮緬の長襦袢もあったし、綸子ばかりではなかった。現在中古の市場をみると白やピンクの長襦袢が信じ難い安価で売られている。絹100%なのに。素肌に触れた時に感じる吸い付く柔らかさ、身体の動きを邪魔しない軽さ。なににも劣らない素晴らしい手触り。 カイコが命をかけて紡いだ糸。 それをなんとか現代の需要に応えられないかと考えた。 反物幅は38cm、この生地幅は洋服を作ろうとすると非常に不便。無理に型紙を取ろうとすると織り方の都合から光り方が変わり、製品になった時に美しくない。 しかしながら、長襦袢のままでは見向きもされない。赤、金彩、派手な吉兆柄、豪華な刺繍が施されていれば世界中のセレブが手を伸ばすのに。 私が救いたいのは見向きもされない子たち。なんとかしないと。

Hamanaka Akiko
8月27日読了時間: 2分
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