À la recherche du temps perdu ― 表と裏の融合。和裁がたどり着いたオートクチュール
- Hamanaka Akiko

- 7月30日
- 読了時間: 2分

洋装用の絹地。男性のジャケットの裏地とか?
イタリア製の洒落た上着に使われそうな。
手のひらに載せると、てろんとした肌触り。
絹特有のものだ。
祖母のカシミアのコート裏地に使用してどういう見栄えか想像することはたやすい。
冒険なのは息子の羽織に使用すること。総裏にして大丈夫か?
12歳の子供に重くないのか?
仕立ててからやっぱり合わなかったでは悲しすぎる。

そんな心配とは裏腹に息子の色無地羽織は大成功を収めた。
薄いブルーグレーのおとなしい色の裏側には
ダイヤが連なり、キラキラと輝いていた。
時代が異なり、対象の素材も異なる。
にもかかわらず、この二つの素材は融合し引かれ合い、新しいステージへと旅立つ。
拒絶するのではなく、手を取り合い、庇いあい、何年もの間忘れられていた存在を
今改めて目の前に曝け出した。
絹は生きている。
息をしている。
お互いに話し合い、お互いの都合を考え支え合うのだろうか。
フランスの友人と尽きることのない思い出を語り合う必要がまた増えた。
You may never wear a kimono. But you can wear the art of Wasai.
On ne porte pas forcément un kimono. Mais on peut porter l'art du Wasai.
— PASSIONEER



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