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À la recherche du temps perdu — 青いカフタンの仕立て屋

執筆者の写真: Hamanaka Akiko
Hamanaka Akiko
10月8日
読了時間: 2分

先日、配信サービスの画面に「おすすめ」と出てきたこの映画を、偶然見た。

予告編を見ると、手縫いの美しさに引き込まれた。

カフタンというものさえ知らなかった。




【『青いカフタンの仕立て屋』 予告編  地球の反対側で、同じ針を持つ人がいた。】




カフタン(Caftan / Kaftan)とは、中東やトルコ、北アフリカなどで古くから着られてきた、ゆったりとしたシルエットの長衣(民族衣装)のことらしい。なんと、着物に近い構造。親近感がグッと湧くというものだ。

衿周り、袖口、裾に豪華な手刺繍を施して、美しさを競うものらしい。その細かい手作業を見た時、繰り返し繰り返しリピートボタンを押していた。

映画の中で、昔気質の職人が悩む。

低価格で早く仕立ててほしいお客との間で葛藤する。

店と暮らしを守るために現実を見つめる妻。

100年持つような、後世に残せるような仕事をしたい夫。


そして、二人三脚で歩んできた夫婦の形が美しかった。

非常に心うつ場面が多く、カフタンの美しさと共に、自分の境遇と重なり、所々で共感を覚えた。手縫いの現状は世界中で同じなのかと悲しくもなり、複雑な心境になった。

私が仕立てる着物やコートも同じ。

可能であれば50年後に次世代が誇れるような仕事がしたい。

しかし、「今!とりあえずなるべくお安く!ミシン!」

そういう現実があることも事実で、その気持ちも分かる。

それでも、時間をかけたものを選んでくれる人が、一定数いる。


時間をかけたものを、選んでくれる人がいる。


地球の反対側で同じ悩みを抱える人たちがいることに感謝。



You may never wear a kimono. But you can wear the art of Wasai.

On ne porte pas forcément un kimono. Mais on peut porter l'art du Wasai.

— PASSIONEER

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