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À la recherche du temps perdu / 洋装で見れば、緋色のパンツにド紫のジャケット

  • 執筆者の写真: Hamanaka Akiko
    Hamanaka Akiko
  • 4月23日
  • 読了時間: 2分

墨色の小紋に曾祖母の緋袴から仕立て直した緋色の名古屋帯を締めたAkikoの後ろ姿。背後には白い障子と光
緋袴は名古屋帯となり、今もAkikoの腰に巻かれる。祖母から母へ、そして私へ。

この緋色の帯は曾祖母の緋袴を仕立て直したものであり、今も健在だ。


祖母から母へ、そして私の手元に来たときは母の名古屋帯になっていた。祖母が母のために名古屋帯に仕立て直したらしい。



体格のいいわたしには少々短いが背中に手が回る限り締められそうだ。


 この宮中で穿く女性用の袴、実は世界に類を見ない仕立て方から成り立っている。緋袴の色に目を奪われて仕立て方までなかなか思いが行きつかないかもしれないが、紐解くとそれはそれは摩訶不思議な仕立て方法になっている。


 正式には長袴と呼ばれる。それまでは足首までだった袴が、奈良時代からの石畳の立礼から寝殿造りの座礼に変化したのが影響していると考えられる。


構成は長方形襠布を用いた特殊なもので、その縫製は女袴の他には見られない。材料は主に紅の平絹。あるいは綾だが、曾祖母の袴は平織だ。


引きずって歩いたり、畳の上で擦れたりすることが考慮されているのだろう、非常にしっかりとした密度の高い平絹である。


滑らないので帯として締めるには非常にいい按排だ。帯に作り替えるにあたり、継接ぎになっている。でも、締めてしまえば全く表には出ないので関係ない。手縫いかとおもいきや、ミシンで仕立ててある。


改めて見る、手元に残る唐衣の袋帯と緋袴の名古屋帯。なんという色の組み合わせ。


洋装で見れば、緋色のパンツにド紫のジャケット。ジャケットの柄は鮮やかな黄緑。当時の人々の色彩感覚に脱帽。


洋装を考えるとかなりドキドキする。

 唐衣から仕立て直された袋帯。主文は若松の丸、副文は雲立枠。深い紫地に鮮やかな黄緑が映える
主文 若松の丸 副文 雲立枠 おめでたさ200%


着物をきられなくても、和裁を纏うことはできる。ーPASSIONEER



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